
先日から書いてきたシリーズの最終回です。
①から⑤までは学校のことだったのですが、⑥だけは、学校以外も含めて良かったと思っていることです。
⑥ 多様な人々や文化に触れられる
例えば、コンドミニアムのエントランスのセキュリティを担当しているギタさんはネパール人です。彼はネパール語、ヒンディー語、マレー語、英語、中国語を話します。朝、アオイがエントランスに降りていくと、いつも両手を合わせて笑顔で「ナマステ」と言ってくれます。それから”How are you?”と聞いてくれ、アオイの返事の声が小さかったら聞き返してくれ、”Good!”と大きな声で言えたらニッコリしてグータッチをしてくれます。
エントランスのお掃除をしてくださる女性はインドネシアの方だそうです(ギタさんが言ってた)。彼女はヒジャブを身に付けています。アオイに会うといつも”Good morning.”と言ってニコニコしてくれます。インドネシア語とマレー語は似ているので、インドネシア語を話す彼女と、マレー語を話すギタさんの意思疎通は、とてもスムースに見えます。
軽自動車にアオイを乗せて学校に送ってくださるミスターマニアムは、インド系マレーシア人です。9月にマニアムの娘さんの結婚式があった時、私達家族を招待してくれました。インド式の結婚披露宴はとても華やかでした。娘さんの夫になる男性は、俳優さんかなと思うような、とても美しいインド系の顔立ちをされていました。そして、そのご両親は、どう見ても中華系の方々でした。養子なのかな、と私は思いました。
このように、朝の時間を振り返るだけでも、アオイは多様な背景をもった人々に出会うことができています。
コンドミニアムや街中の装飾も、移住の下見に来た2月から今日までに、様々に変化しました。中華系の旧正月、イスラム教のハリラヤ、建国記念日のマレーシア国旗、ハロウィン、ヒンズー教の新年ディパバリ、クリスマス。
学校でも、世界の様々な場所にルーツをもつ人々に出会い、様々な行事を一緒に祝っているようです。
だからと言って、アオイの言動が明確にこう変わった、という例が思い浮かぶわけではないのですが。
将来的に、広い視野や文化の理解につながってくれれば良いなぁと思っております。
今朝はここまで。ありがとうございました。